モニタリング1000調査報告のページ

基本的にボランティア調査ですが、調査参加者には保険がかけてあります。調査は天候や調査担当者の都合等により急に中止や延期する場合があります。参加を希望される方、興味のある方は、事前に調査連絡担当・大石章までご連絡ください。

モニタリングサイト1000里地調査へ感謝状  2015年3月15日(日)報告者:大石
 

 

 

環境省生物多様性センターと日本自然保護協会から、モニタリングサイト1000里地調査の第2期調査(2008〜2012年度)に協力したことにより、2015年3月1日付けで別添のとおり感謝状をいただきました。


すでに調査は7年目に入りましたが、100年継続する調査です。「継続は力なり」ということで、引き続き調査を進めていきたいと思います。

モニタリング1000レポートNO.5  植物調査  2013年2月5日(火)天候:晴れ 報告者:山梨
 

調査者:山梨

開始時間:10時30分 終了時間:11時30分

谷津のモニ1000カエル類調査(ニホンアカガエルとヤマアカガエルの卵塊数のカウント)を始めました。確認エリアを固定して複数年継続してゆきます。東谷津ほとけどじょうの里はB地区、ここからスタート、ため池の中をのぞくと、ありましたかなりの数が1箇所にかたまっています。1匹分の塊を数えると18個、ちょっと離れて1個が産卵されていました。今後の調査でダブリカウントしないように目印を付け、さて、峠を越えてA地区のホタルの里に向かう。ホタルの里では、例年主な産卵場所となっている田んぼの中にはまだ確認できず。少し離れた小さなトンボ池に1個確認できたのみです。また、峠を越してB地区に戻る途中の山道では何やら谷底が騒がしい、遠くため池を覗くと、水面が波だっている『合戦だ!!』彼らに見つからないよう山の下草をかき分けて近付くと、雄どうしで抱きついたり離れたり奇声をあげて騒いでいた、雌はまだ来てはいないらしい。今後このような合戦が続き卵塊が増えてゆく。調査は3月末まで続く。


 


 

産卵されたヤマアカガエル卵塊。写真手前が1個の卵塊(1匹の雌が1回の産卵で産んだもの、アカガエルは1匹の雌は1シーズンに1回しか産卵しないのでこの塊をカウントすればおおよその生息数がわかる)、奥にはおよそ18個の卵塊群。
 

 


 

これが卵、卵は1個づつゼラチン状の物質に包まれて、寒さや乾燥から守られている。卵は一つの卵塊に800個から1500個あるとのことだ。
 

 


池には雄のアカガエルが数10匹で合戦の最中だ。雌はまだ来ていないらしく、雄同士が抱きついては離れ、また次の雄に抱きつきその度に奇声をあげている。(以下はその様子)

 

 

  

 

 

モニタリング1000レポートNO.4  植物調査  2013年1月11日(金) 天候:晴れ 記事発行者:河合 裕
 

調査者:黒住・原田・山梨・高沖・他女性2名

開始時間:8時40分 終了時間:1140

 

昨年1211日に続き2013年の初調査にも同行、相変わらず草の名前は判りませんが、野鳥の鳴き声に「河合さんあの鳴き声何?」と聞かれ、「○○○です」と答えられる自分に、チョット嬉しい気持ちになりました。(調査には役に立たないが参加している気持ち、判りますか!) 前回参加のときに原田さんから、色々な情報交換をする場でもあることを実感しました。
 


 

快晴に恵まれ暖かく感じる。             

 


 

“シュンラン” 

 


 

A区域:天覧入り谷津田付近も陽だまりが出来て暖かい。


 

 

B区域:ピンが会わないと四苦八苦・・・踏み後たどる山の中、見上げる目には連なる人


C区域:針葉樹林に陽が差し込んで・・・・  途中こんな可憐な花?に思わずパチリ

蕾を花を種をそして・・虫や昆虫・・そして鳥・・また参加して一つぐらい草の名前を覚えられるかな、それにしても枯れた草見て名前が(凄いなあ)私には・・・もう忘れてる。

 

モニタリング1000レポートNO.3  植物調査  2012年12月11日(火) 天候:晴れ 記事発行者:河合 裕
 

調査者:黒住・原田・山梨・他4名

開始時間:8時40分 終了時間:1140

 

能仁寺山門前に午前830分集合、A区域入口を8時40分スタート、黒住さん原田さんを中心にして、4名で植物調査を開始、開始直後女性1人が調査に合流し主に黒住さん原田さんと女性1人の3人が主体での調査、原田さんのお話によると植物調査は時間に縛られずに行うので、色々な話をしたりしながら約2kmA,B,Cに区分けして、順番に調査して行き、植物に限らず虫や蝶そして野鳥などの情報交換でお互いに判らない事を教えあったりするので、植物以外の調査をする人も一緒にいたりして何でも有りの1日だそうです。

 

そう言えば、山梨さんも途中で見えなくなったと思ったら一生懸命に虫探しの最中だったり、妙なキノコの話題や、カヤネズミの巣を拾ったりと進んで行く中で黒住さんと原田さんが同定・記録の中心となり調査が進んで行きます。

 

ちなみに調査記録は“つぼみ・花・実”を同定していくそうですが、枯れた草花は私には皆同じに見えて、名前なんて「○×△◇・」と聞いてもさっぱり判りません状態ですので、ひたすら皆さんの姿を写してばかりです。

 

この日は、長い霜柱と氷が張って寒い朝でしたが、9時過ぎに西武のお二人が加わり総勢7人となっての調査になりました。

 

A区域は林縁際の道端から湿地帯の道を歩き萱場付近から針葉樹林入口まで、B区域は道から外れて天覧山下の林の中の踏み跡をたどりながら天覧山下の道まで上がり天覧山と東谷津田方面の分岐まで、C区域は東谷津田を通り能仁寺参道まで、全部でおおよそ2キロメートルほどの道程を3時間ほどとなりました。

 

それにしても植物調査に毎月参加されている皆さん、良く名前がわかりますね(感嘆!)私には無理、名前を知っていたのは“蛇のひげ”位でしょうか(レンジャクの好物ですので)生態系というのは、自然界の全てが関わりあって形成されていると思えば、植物調査に参加することは貴重ですね、それに皆さん楽しそうな後ろ姿です。

 落葉を踏みしめ、藪を掻き分けて歩く冬の里地は童心に帰って、ワクワクします! 虫の声は流石に聞えませんがこの時期は野鳥観察の絶好機でメジロやシジュウカラ、ヤマガラの声が響き、楽しさも倍加します。

 


 

植物図鑑片手に調査中・・・       


 

A区域(まだ冷気が地表を伝わってきます)


 

青い実と赤い実、はて何の実でしょうか?(私の知識では、草の名前は覚えられません)


かすかな踏み後をたどってここはB区域に突入です。(冬の山中は歩き易いですね)

 

モニタリング1000レポートNO.2  今期冬鳥情報  2012年12月9日 記事発行者:河合 裕
 

モニ1000”鳥の越冬期調査”(12月〜翌年2月迄)に」先立って、2012年冬鳥の動向レポートを発信します。

今年の特徴として昨年の越冬期には観察できなかった冬鳥の到来が増加していて、ジョウビタキ、ルリビタキは昨年より多く見受けられ、ジョウビタキは市内でも良く見かけます。


 

  左側は♂(オス)のジョウビタキ(既に縄張りを持っています)右側は♀(メス)ルリビタキと縄張り争い中!


ルリビタキ♂成鳥(眉紋が薄いけど青色が鮮やか)、右はメス、どちらも縄張りを別々に作っています。

昨年、あまり見られなかった野鳥のウソ、マヒワを始めとして、運が良いとベニマシコ、クロジ、イカル、アトリ等にも出遭える可能性があります。

更にはツグミ、シロハラ、アカハラ、トラツグミも確認され、渡り鳥ではありませんがやや高地にいるコガラ、ゴジュウガラなども確認されています。

越冬季の6回の観察で記録されるかどうかは判りませんが、上空にノスリやオオタカの猛禽類も確認されており、まさに天覧山周辺は野鳥の宝庫と化していることは間違いありません。

散歩の途中や土日の山歩きには小さな藪、林と湿地の境界を静かに見守り、青い色や桃色の小鳥を見つけることが出来る好運に恵まれるかも知れません。


右は左からアカウソ♂ウソ♀ウソ♂の並びです。

(ウソの名前の由来は昔口笛の事を”うそ吹き”といったことに由来し、鳴き声が口笛に似ている事からウソと呼ばれているそうですがウソか本当か?)


♂  右はベニマシコ♀ 11月から3回目に♂が登場しました。


日に20羽前後の群れが現れる。 右はクロジ♂:今年はあちこちで見られそうです。

掲載の写真は、本年の10月30日〜12月9日迄の間に天覧山周辺で撮影したものです。(写真提供:河合)


 

モニタリング1000レポートNO.1  カヤネズミの調査同行取材 2012年11月16日 記事発行者:河合 裕
 

2012年11月3日、カヤネズミの巣を数える調査に、取材として初めて参加させていただきました。
対馬先生以下総勢7人(大石さんは後で合流)でのカヤネズミの巣の調査をAM10時少し過ぎに始め1時間程で終了しました。

皆さん高く茂った萱のなかへ、なんだか楽しそうに入っていき、対馬先生は草だらけになりながら、萱と格闘していました。 先生からススキの葉を縦に裂いて巣をつくるカヤネズミの巧妙なス巣作り(周りの葉の色と同化して、目立たない工夫だそうです)など、また偶然にも1個の巣にはカヤネズミが居るのが見られたりと、1時間程の調査でしたが、初めての光景と参加された皆さんの笑顔が素敵でした。(私は萱の中には飛び込めませんでした!)
結果は、下の写真でC区域(左側)は0・右側AとBに合計6個の巣が見つかりました。


調査範囲は、道を挟んで左側が萱区域Cと右側がAとBで3箇所(ABCは便宜上の符号です)
 


最初に見つけたカヤネズミの巣(カヤネズミが中に入っていました)
 


こんなにはっきり見えるところに一つありました。(中には住人がいました)


対馬先生、つる草と奮闘の図です。
 


こんなに深い萱の中、誰だかよく判らなくなります。


下の地面も良く見えないのに皆さん凄い、何だか田舎の遊びに夢中になる懐かしい風景でした。
終わりころには大石さんも合流して、和やかな歓談のうち巣の調査がおわり、皆さんお疲れ様でした。

 

2011モニタリング1000里地調査報告会 2012年2月11日 大石 章
 

2012年2月11日、飯能市郷土館での2011年のモニタリング1000里地調査報告会を開催しました。
参加者21名、西武鉄道・菊地氏、埼玉県自然環境課・中西主幹にも出席いただいたほか、神奈川県で同調査をやっている「奈良川源流域を守る会」から、また県内の自然観察指導員7人も参加しました。
今年は、特別に埼玉大学大学院の浜崎さんから天覧山の看板整理に関する提言(修士論文?)の報告もありました。(写真)
最近天覧入りで鳥を観察している方も参加し、欠けていた鳥の調査に名乗りを上げていただきました。来年は鳥調査の報告ができるでしょう。

 

チョウ調査報告1 2008年9月23日 大石 章
  昔は奄美諸島にしか生息していなかったアカボシゴマダラというチョウが、誰かが飼育して放蝶したのか、温暖化の助けをも受けてか、神奈川県、さらに狭山丘陵と分布を拡大してきましたが、ついに天覧山・多峯主山にまで現れました。

9月23日、14:00、多峯主山に登ると山頂にゴマダラチョウが?。いやもう出現時期は過ぎているはずとよく見ると、まさかとは思いましたがアカボシゴマダラでした。昨日の雨のせいか、あまり元気がなさそうでしたが。

アカボシゴマダラは、ここに生息しているオオムラサキ、ゴマダラチョウの近縁の種で、同じくエノキを食樹としますので、完全に競争相手です。今の時期に羽がきれいな成虫がいるということは羽化したばかりということで、どうも関東では年3回羽化するようです。オオムラサキ年1回、ゴマダラチョウ年2回ですので、気候さえ合えば県内飛び交っている南国生まれのツマグロヒョウモンのような状態になるかも知れませんね。今後越冬状態も確認していきたいと思います。